鳥マガHome > 鳥取グルメ > 鳥取の味覚[特産&食材]/あごちくわ

「あご」とは、「トビウオ(ダツ目トビウオ科)」の別名で主に九州北部の東シナ海沿岸から中国地方の日本海沿岸の地域でトビウオのことを「あご」と呼んでいます。但し「あご」という呼び名については、トビウオが泳いだり滑空している姿を見て「あご!」とは一般的に言いません。トビウオが加工された場合に、「あごちくわ」「あごだし」のように「あご○○」として呼ばれるようになります。
2万5000〜3万種類以上いるともいわれる魚類の中で空を滑空できるのは「トビウオ」のみ!世界で50種ものトビウオが確認されているそうです。日本近海でも30種ほどが確認されているそうです。トビウオ(あご)は、私達にとってポピュラーな魚であるのに案外知らないことが多い魚です。
トビウオが、なぜ「あご」と呼ばれているのかについては大きな疑問があります。トビウオという文字をいくら眺めても「あご」には結びつきませんし、トビウオの画像をいくら眺めても特に「顎(あご)」に特徴が見られるわけでもありません。
この答えは少し角度を変えて見ればすぐにわかりました。
「あご」すなわちトビウオは学名でCypselurus agoo agoo (Temminck and Schlegel, 1846)と呼ばれます。もうおわかりかと思います。学名を簡略化して「agoo」つまり「あご」と呼んでいるらしいのです。「あご」という呼び名が、なんだかとても知性溢れる呼び方のように思えますね。
いわゆる普通のちくわの主な原材料は、スケトウダラ(スケソウダラ)・サメ・ホッケなどが有名ですが、あごちくわはトビウオを原材料にして作られています。ここで面白いのは”サメちくわ”とか”ホッケちくわ”などとは言われないのに、「あごちくわ」のみ製品名に魚の名前が入るところです。
あごちくわの特徴は普通のちくわに比べ見た目の色が濃いので初めて見た人は「黒いちくわ」と思うかもしれません。食感はやや硬めでボリュームを感じます。トビウオはダシを取るのにも使われる魚なので味は非常に奥行きが感じられる味わい深いものです。特に癖があるわけではなく誰にでも好まれる味だと言えます。
あごちくわを主力にしていたりメニューにあごちくわを載せている店など皆無かも知れませんが、「あごちくわ料理」が食べられる店があれば鳥取に観光で訪れる人にとっては嬉しいでしょうし、ご当地グルメとしてあごちくわ料理の店があるといいですね。て言うかあるべきだと思います。
山陰本線鳥取駅にある駅そば屋「砂丘そば」さんで、あごちくわが具として採用されているそばを食べることができます。
トッピングは”あごちくわ”とネギ”のみというシンプルさが特徴です。ダシは関西風というのでしょうか?昆布が良くきいた風味あるれる良い味です。
明治の中ごろ創業された老舗かまぼこ店さんです。あごちくわ以外にもオリジナリティーある”ちくわ”や”かなぼこ”を豊富に製造販売!ネット注文にも対応しています。